井上真央 大河主役で周囲の雑音も覚悟

 女優の井上真央が、9日の28歳の誕生日を前に8日、東京・渋谷のNHK内にある大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜、後8・00)の撮影スタジオでサプライズの誕生日ケーキを贈られた。4日放送の初回視聴率が歴代3位のワースト記録だったことがニュースとなるなど、視聴率など周囲からの“雑音”が多いのも大河主役の宿命。「心を尽くせば、人の心は動かせる」と改めて主役としての決意を語った。

 幕末の長州藩士・吉田松陰(伊勢谷友介)の妹でヒロインの文を演じる井上は、両親役の長塚京三や檀ふみらに祝福されて破顔。書き初めも求められ、スタッフから贈られた誕生日プレゼントの筆で「真心を尽くす」とつづった。

 「4日から1話が始まり、みなさんに見ていただいて、応援していただいて、2話から私も登場するのでドキドキしております。いろんなお声が届く中で続けていかないといけないと思うので、体力的にも精神的にも頑張っていきたい。心を尽くせば、人の心は必ず動かせる。これをモットーにしてやっていきたいと思います」

 真っすぐと報道陣を見据え、笑顔の中に決意を込めた28歳の誓いだった。

 4日の初回平均視聴率は、関東地区で16・7%(関西地区は16・9%)の数字。関東地区では1989年「春日局」の14・3%、77年「花神」の16・5%に次ぐ、歴代ワースト3位の厳しいスタートだった。

 もともと、なじみの薄い“松陰の妹”を主人公としたことで視聴率を不安視する声は放送前から一部で上がっていた。井上の耳にも、周囲からさまざまな“雑音”が入っていると見られるが、それも大河ドラマという大きな船の顔たる宿命。ヒロインと同じように心を尽くし、1年間を乗り切る覚悟だ。

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