今年１月３日に亡くなった歌手でタレント、やしきたかじんさん（享年６４）を「偲ぶ会」が３日午後、大阪市内のホテルで行われた。午後０時半から一般参列者の献花が始まり、３７００人が参列した。

　「ＴＡＫＡＪＩＮ　ＭＥＭＯＲＩＥＳ　２０１４　あんたのことがＩＣＨＩＺＵにやっぱ好きやねん」と銘打たれ、発起人には親交が深かった安倍晋三首相、橋下徹前大阪市長、ビートたけし、秋元康氏、星野仙一監督らが名前を連ねた。

　開場前の正午すぎには約１０００人が列を作り、一般献花は予定の午後１時から３０分早めてスタート。

　午前９時から一番乗りで開場を待った大阪府堺市の志田光昭さん（４０）は「『たかじんｎｏばぁ～』の頃からのファン。（ビート）たけしさんをはじめ、誰にでも本音でぶつかる姿に感動していました。ありがとうございましたという気持ちで献花します」と語った。

　その後も、ホテルロビーには次々に大勢のファンが訪れ長い列を作り、ホテル側が１００人と、在阪テレビ局スタッフなど実行委員会のメンバー２００人が対応にあたった。

　ＪＲ大阪駅からホテルに向かうシャトルバス乗り場にも、正午ごろに２００人が列を作った。急きょ、バスが増便され、大型の観光バスもチャーターする措置がとられた。

　会場の大広間には３６００輪の胡蝶蘭で飾られた祭壇ステージが設置され、中央の大型スクリーンで、在りし日のたかじんさんのテレビ番組の名場面や、コンサート映像が流された。たかじんさんの曲「やっぱ好きやねん」「東京」などが流れる祭壇の前で、ファンらが手を合わせ、たかじんさんと最後の別れをした。

　夜には発起人ら関係者が集う第２部が開かれる。