八代亜紀 島倉さんは心労が多かった
「人生いろいろ」などのヒット曲で知られる歌手の島倉千代子(しまくら・ちよこ)さんが肝臓がんのため8日、亡くなった。75歳だった。島倉さんと同じレコード会社に所属し、09年には「人生いろいろ」をカバーした演歌歌手・八代亜紀(63)が8日、都内で取材に応じ「安らげる姉さんのような存在でした」と島倉さんとの別れを悔やんだ。
最後に対面したのは4月13日に行われた大阪でのコンサートで共演した際で、島倉さんは八代に向け「元気ないの。疲れたの」と漏らしたという。八代は「大丈夫ですよと励ましたの。いつもの冗談交じり(の言葉)だと思っていたけど、ハグをしたら(身を)ゆだねられたようだった。つらかったんだろうと思うと切ない」と振り返ると目には涙が光った。「楽屋ではきゃぴきゃぴとかわいらしいけれど、心労が多い先輩であったので…全てを捨てて安らかに、という思いです」と言葉を振り絞った。