水泳・萩野“武闘派宣言”「バチバチ」

 競泳の12年ロンドン五輪男子400メートル個人メドレー銅メダリストの萩野公介(21)=東洋大=が9日、都内で行われた代表合宿に参加した。今夏のリオデジャネイロ五輪での金メダル獲得を目指し、「競泳は人と競う競技なので、もっとバチバチいかないといけない」と“武闘派宣言”を果たした。

 五輪の金メダルという高みを目指すのに必要なのは、自身の弱さに向き合うことだった。1月末に行われた東京都選手権で3種目を制したものの、「まだまだあんなもんじゃない。自分自身でガッカリしている部分がある」と肩を落とした萩野。「自分はまだ水泳に対するひたむきな気持ちが足りていなかった」と執念のなさを課題に挙げた。

 テーマは、かっこ悪い自分も“さらけ出す”こと。萩野を指導する平井伯昌コーチ(52)はまな弟子の心の弱さを見透かし、「自分の弱いところもちゃんと認めろ」と雷を落とした。

 本命種目の400メートル個人メドレーで金メダルを争う瀬戸大也(JSS毛呂山)も引き合いに出し、「大也はどうやってプレッシャーをかければ萩野が崩れるかわかってる。萩野はかっこよく100点で勝ちたいんですよ。でもお前はそんなにかっこよくないよ、と」。時には醜態をさらしてでも勝ちに行く姿勢を求めた。

 「自分をさらけ出すことは苦手」と明かす萩野だが、指揮官の言葉に発奮した様子。「北島(康介)さんはレースの時に獣のような目をしている。(自身も)バチバチ戦う態勢は整った」。まずはリオ五輪の代表選考会を兼ねた4月の日本選手権で進化した姿を見せる。

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