【ロンドン共同】国際陸連は27日、女子マラソンの世界記録保持者で引退したポーラ・ラドクリフさん(英国)の血液データにドーピングを疑わせる異常値があったと報じられた問題に関し「科学的かつ法的根拠がない」と反論し、潔白を証明する文書を公表した。
国際陸連は異常値を示したとされる検体について「二つの検体はレース直後のもので明確に状況説明できる」と述べ、その後に実施した尿検査と血液検査の結果も陰性だったと指摘した。さらに選手の血液データを蓄積した「生体パスポート」が導入された2009年より前のデータは証拠になり得ないと主張した。