バレーW杯女子 “落日の鳥人軍団”

 「バレーボールW杯女子、日本3-0キューバ」(24日、国立代々木競技場)

 世界ランク4位の日本は同26位のキューバをストレート(25-15、25-12、25-16)で下し、2勝1敗とした。前日は強豪ロシアにフルセットで敗れたが、新世代のエース古賀紗理那(19)=NEC、この日は初先発となったセッターの宮下遙(20)=岡山=ら若手が活躍し、再び上昇気流に乗った。休養日を挟んだ26日には、世界ランク19位のケニアと対戦する。

 チーム一丸で反旗の1勝をもぎ取った。前日フルセットの末に敗れたロシア戦でスタメンを外れた選手たちが躍動。セッター宮下のトスを、次世代エースの古賀、大会最小170センチのアタッカー内瀬戸真実(日立)らが鋭いスパイクでたたき込んでいった。エースの木村沙織主将(東レ)をほぼ温存しつつの圧勝劇だった。

 W杯4度の優勝を誇る“鳥人軍団”キューバも、現在世界ランクは26位と低迷中。平均年齢20・7歳と日本以上に急速に世代交代が進んでいる真っ最中だ。ここまで68勝121敗と大きく負け越していたかつての“王国”に、現在の日本の層の厚さをまざまざと見せつけた。

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