白鵬 逸ノ城に初黒星土俵中央に手をつく
「大相撲夏場所・初日」(10日、両国国技館)
史上初の2度目の7連覇と、歴代最多記録を更新する35度目の優勝を目指す横綱白鵬(30)=宮城野=が、結びの一番で西小結の逸ノ城(22)=湊=に突き落としで敗れる波乱となった。
最初の立ち合いで逸ノ城が先につっかけ、白鵬は「待った」の手を上げた。2度目の立ち合いですぐに右四つの態勢となったが、逸ノ城が腕を抜きながら白鵬の背中から押し込むと、白鵬は前のめりになりながら土俵の中央に手をついた。
逸ノ城は白鵬から5度目の対戦で初白星。昨年秋場所からの対戦成績は白鵬の4勝1敗となった。また、この取組には懸賞金が48本もかけられた。
取組前は終始厳しい表情だった逸ノ城だが、憧れの白鵬を初めて破って引き上げる際には、花道の奥で付け人と目が合うと笑顔の表情を見せた。
そのままインタビュールームに呼ばれた逸ノ城は「立ち合いは突き放していこうと思ったが、うまくいかなかったです。(そこからは)流れで…(右四つから腕を抜いたのは)良かったです。(白鵬が土俵に手をついたときは)うれしかったです」と答え、2日目以降については「大きな相撲を取っていきたいです」と語った。
