大阪桐蔭が深谷破る SH杉山4トライ
「全国高校ラグビー・2回戦、大阪桐蔭34-7深谷」(30日、花園)
3年連続9度目出場の大阪桐蔭(大阪第3)は、SH杉山優平(2年)が計4トライを奪い、深谷(埼玉)を34-7で下した。
前半2分、相手の反則でボールを持ち、前を見た瞬間、感じた。「相手が遅い」。素早いリスタートで自ら先制トライを決めた。続けてスクラムから飛び出してのトライを奪うと、前半終了間際には、スクラムから逆サイドにパスを展開し、トライにつなげた。多彩な攻撃で相手を翻弄(ほんろう)した。
花園の申し子だ。地元・東大阪出身、花園までは自転車で10分とご近所さんだ。昨年はベンチ入りはしたが出番はなかった。会場は、中学の時も試合をしたことがある第3グラウンド。「ホームって感じ」と動じることはなかった。
杉山自身が「こんなにいけるとは」と驚けば、綾部監督も「想像していなかった」と言うほどの攻撃力で圧倒した。U-18代表候補の2年生エースは、最高の形で“地元凱旋(がいせん)”を果たした。