江藤光喜がOPBFタイトル獲得

関係者に背負われリングを後にする江藤光喜=後楽園ホール(撮影・佐々木彰尚)
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 「OPBF東洋太平洋フライ級王座決定戦」(17日、後楽園ホール)

 江藤光喜(白井・具志堅)が、アーデン・ディアレ(フィリピン)を8回KOで下し、自身初のOPBFタイトルを獲得した。

 壮絶な試合だった。7回までに2度のダウンを喫した江藤は、ここまで3人のジャッジにいずれも5ポイント差を付けられる劣勢。陣営はこの回「いいのをもらったらタオルを投げる」と送り出した。

 これに奮起し「捨て身で行ったのがよかった。左が相手のアゴの先っちょに入ったのが分かった」と振り返った。猛攻を浴びせ、3ノックダウンによる逆転勝ちだった。

 しかし、試合後はダメージの色が濃かった。表彰式はトレーナーに後ろから支えられていなければ立っていられず、ヒーローインタビューもなかった。念のために病院へ直行した。

 江藤3兄弟の長男で、13年8月、タイでWBA世界フライ級暫定王者コンパヤック・ポープラムック(タイ)を判定で下し王座獲得。しかし、11月にタイ行った初防衛戦にTKOで敗れ。しかも左眼窩(がんか)底骨折の大けがを負った。

 あれからちょうど200日‐復帰戦を飾った江藤光喜が再び世界挑戦への足かがりをつかんだ。

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