「甲子園塾」で渡辺前横浜監督らが指導

マウンドの両サイドにネットを起きアドバイスする渡辺元智前横浜高校監督(左は山下智茂塾長)=県立伊丹高校(撮影・山口登)
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 高校野球の若手指導者研修会「高校野球・甲子園塾」の実技講習が21日、兵庫県伊丹市の県伊丹高グラウンドで行われた。塾長の星稜総監督・山下智茂氏(70)と今回の特別講師、横浜前監督・渡辺元智氏(71)、拓大紅陵前監督・小枝守氏(64)の3人が県伊丹ナインを指導。全国から集まった若手指導者27人はその理論や指導方法を熱心に学んだ。

 同塾は教員歴10年未満の若手指導者を対象に日本高野連が毎年実施している。ことし1回目の開催となった今回は、20日から3日間の日程で初日は座学、2、3日目は実技研修が行われている。

 3度目の特別講師となる渡辺氏は、今夏に勇退したばかり。ユニホームを脱いで初の特別講師となったが、熱意は現役監督時代と変わらなかった。

 まずは「キャッチボールとトスバッティングの中にすべてある」と話し、基本練習の反復で正しい形を習慣づける重要性を説いた。投手への指導では、マウンドの左右にネットを立て、狭いスペースから投げさせることで、投手の意識を前に向ける練習方法などを伝授。これによって捕手側へ勢いよく体重移動できれば「リリースポイントが前になる」と、現ソフトバンク松坂らを育てた指導方法の一端を披露した。受講者たちはメモを取ったり動画を撮影したりするなどして熱心に記録した。

 モデル校となった県伊丹の内藤祐司監督(33)は「ポイントを意識するだけでできないことができるようになる。逆転の発想でできることもある」と感銘を受けたようす。山下塾長は、渡辺氏の熱心な指導に「教え出すと止まらないね」と舌を巻いていた。実技講習は22日も行われる。

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