「ＤｅＮＡ３－２巨人」（１５日、横浜）

　ＤｅＮＡが１点を取り合う激戦にサヨナラ勝ちし４連勝。この日、阪神が広島に敗れ、試合前は３位だったＤｅＮＡが勝率を５割に戻して前半を首位で折り返した。巨人は４連敗で首位から陥落した。

　ＤｅＮＡは２－２の九回、２死満塁からロペスの三塁への当たりを村田が後逸。ボールが外野に転がる間に三塁から梶谷がサヨナラのホームを踏んだ。

　目を血走らせ、興奮したまま会見場に現れた中畑監督の顔は真っ赤。「もう思い出せないんだけど、今日の試合。サイコーでした。今の気持ち、それだけ。勝った！すごいね、勝ちましたよ、本当に」と、まくし立てた。

　五回に巨人に追い付かれてからは膠着（こうちゃく）した状態が続いたが、最後は相手のエラーを誘ってのサヨナラ。「最後も執念みたいなもんじゃない。みんなの気持ちが乗り移った、あの打球。村田をガーンと押してったような、そんな打球で勝ちましたね」と、一丸となった気迫の勝利を強調。最後は質問の途中で「ナイスゲーム！」と叫び、両手をたたいて勇ましく立ち去った。

　試合は、目まぐるしく動いた。巨人が一回に坂本の左翼越え７号ソロで先制。ＤｅＮＡが二回に松本の二塁への適時内野安打で追い付き、四回に黒羽根の左犠飛で勝ち越したが、巨人が五回に代打・相川の左前適時打で同点に追いついた。

　巨人の先発・田口は４回を６安打２失点、ＤｅＮＡの先発・砂田は７回を５安打２失点だった。