カメラマン泣かせ?黒田はいつも…

 4月11日、阪神戦で登板した黒田。目は閉じています…
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 男気を貫き、広島に復帰した黒田博樹投手。カープファン同様、彼の決断に記者も感銘を覚えた。メジャーで実績を残した右腕を再び日本で撮れる事が素直に楽しみだ。

 ただ、ひとつだけすごく気になっていることがあった。

 黒田がまだ海を渡る前、広島市民球場のバックネット裏で何度となく苦悩した。決定的な瞬間は別としても、目を閉じてしまっているような写真は紙面には使えない。黒田は投球動作のリリース周辺で必ずと言っていいほど目を閉じていた。

 男気フィーバーで盛り上がるカープ沖縄キャンプ。果たしてリリースで目を開けるようになっているのか、昔のままなのか。記者はそこが気になって仕方なかった。

 いよいよ黒田のブルペン入り、まだ立ち投げの時からリリースの瞬間を狙ってみる。撮影後すぐに確認。変化球を投げた時には力感こそないが、なんと目が開いている!大発見した科学者のように喜ぶ。が、まだまだ調整段階。本格的な投球での確認が必要だ。

変化の予兆を感じつつその時を待った。

 しかし、世の中はそんなに甘くはない。実戦登板となると、ほぼ100%、黒田は目を閉じている…。

 技術的な事はわからない。ただ、カープ愛と同様に背番号15のリリースでの“心眼”は何ら変わっていなかった。再び撮影に苦悩する自分を想像しつつも、昔からのクセが変わっていないことを確認し、不思議とニンマリした気分になった。 今季何千球と投げる中で、限りなくゼロに近い「眼を見開いたリリース」を狙うもよし、表情を撮るもよし。最高の瞬間を狙いレンズを向けるのがより一層楽しみになった。

 (写真と文=デイリースポーツ・飯室逸平)

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