村上宗隆「完璧」PS1号 メジャー1年目日本選手ゴジラ、井口以来3人目 先勝V2ラン
「ア・リーグ・地区シリーズ、ガーディアンズ0-3ホワイトソックス」(3日、クリーブランド)
各地で地区シリーズ(5回戦制)が開幕して第1戦が行われ、ア・リーグでホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)が、ガーディアンズ戦に「4番・一塁」で出場。四回にポストシーズン(PS)初本塁打となる先制2ランを放ち、チームを先勝に導いた。メジャー1年目の日本選手がPSに本塁打を記録するのは、2003年の松井秀喜(ヤンキース)、05年の井口資仁(Wソックス)以来3人目となった。
会心の打球が右翼スタンド中段に突き刺さるのを、打席から一歩も動かずに見届けると、バットを放り投げた村上は自陣ベンチに向かってほえにほえた。「完璧なホームランだった」と自画自賛のポストシーズン初アーチ。中地区優勝を1ゲーム差で譲った宿敵から主導権を奪う先制の一発に「短期決戦は先手を取ることが大事。すごくうれしかった」と喜びをかみしめた。
2死満塁の危機を脱した直後の四回無死一塁の場面で、エース左腕メシックの初球。内角に食い込んでくる高速シンカーに迷いなく踏み込んだ。第1打席で同じ球種を中前にはじいたイメージを残し「強く振り抜く」ことを心がけた打球の速度は、今季自身最速に迫る約180キロ。飛距離も約134メートルと豪快だった。
レギュラーシーズン終盤に6戦3発と右肩上がりで臨んだPS。直前のワイルドカードシリーズ第2戦は5打数無安打だったが「打席には100%の状態で立てている」と己を信じたことが好結果に結びついた。
メジャー1年目にPSで本塁打を放った日本選手は03年の松井秀、球団OBでもある05年の井口以来3人目だ。今季のレギュラーシーズンではチーム最多の35本塁打をマークし、ヤクルト時代にはNPB日本選手シーズン最多となる56本塁打で三冠王を獲得。日本が誇るスラッガーが、初の舞台でその力を存分に見せつけて、米国ファンを驚かせた。
投手陣は5人の継投で無失点に抑え、敵地のファンを黙らせた。ベナブル監督は「最高のタイミングで出た本塁打。われわれにはあの一発が必要だった」と村上を絶賛。勝利の立役者は「次も自分たちの野球をして勝ちたい」と、次なる一発へ早くも気持ちを切り替えていた。井口を擁してワールドチャンピオンに輝いた05年以来の地区シリーズ突破へ。主砲のバットは火を噴き続ける。
◆メジャー1年目でのポストシーズン本塁打は日本選手3人目 村上がPS自身初アーチを記録。日本選手のPS“第1号”は、ヤンキースの松井秀だ。2003年の地区シリーズ第3戦・ツインズ戦の二回に3ランを右翼席へ運んだ。松井は同年のワールドシリーズ(WS)第2戦・マーリンズ戦でも3ラン。同シリーズでも日本選手初本塁打となった。
Wソックスの井口は2005年にマーク。地区シリーズ第2戦・レッドソックス戦の五回に逆転3ランで勝利に貢献。そのままの勢いでWSに出場して優勝した初めての日本選手となった。
イチローはPSに出場したが本塁打はなし、大谷、鈴木の1年目はチームがPSに進めなかった。
