「今夜のスターだ」ロバーツ監督が最大級の賛辞 右肩痛克服のドジャース元エース候補が雨中の熱投で738日ぶり白星「最高の気分」苦境を乗り越えたメンタリティとは

 「ドジャース7-5ナショナルズ」(6日、ロサンゼルス)

 「正直に言うと、今日のスターはボビーミラーだったと思う」。試合後の記者会見でドジャースのデーブ・ロバーツ監督から最大級の賛辞を送られたのは、同点の六回から4番手で登板し、勝利投手になったミラーだった。

 メジャー1年目の23年にいきなり11勝をマークし、将来のエース候補として期待された。しかし、2年目の開幕直後に右肩痛に見舞われ長期離脱。復帰後は不安定な投球でメジャーとマイナーを行ったり来たり。完全復活を期した今季は開幕直前に右肩痛を再発させ、8月に入ってマイナーでリハビリ登板を開始し、今月5日に今季メジャー初昇格を果たした。

 昨年5月24日以来、470日ぶりに立ったメジャーのマウンドは雨に見舞われた。グリップが安定しない悪条件。先頭にいきなり中越え三塁打を浴びるなど、2死満塁とし、押し出し死球で勝ち越し点を許した。しかし、決して悲観はしなかった。

 「正直、1イニング目はまったく思いどおりに制球できなかった。でも、あの内容で1失点で済んだのはかなり運が良かったと思う。でもその後は、少しずつ落ち着いて、緊張も抜けていった。たぶんそれが一番大きかった」

 その言葉どおり、七回と八回はいずれも三者凡退。27歳の力投にこたえるかのように八回裏に打線が奮起。2死からベッツに18号3ランが飛び出し、鮮やかな逆転勝利を収めた。

 投手にとっては致命的とも言える肩のけが。「この日が来ることを疑ったことありましたか?」との問いかけに「今年初めはそう思ったこともありました」とミラー。「でも、最近はマイナーで中継ぎとして投げていく中で『なるようになる』と腹をくくるメンタリティを持てるようになった。力まないように。今日の登板は少しびっくりしたけど、このロッカーに戻ってこられたことはは本当に恵みだと思っています」と言った。

 1点を先制しながら四回に逆転される厳しい展開。再逆転で4連勝を飾ったロバーツ監督はミラーの投球を「雨の中でボールをしっかり握れない状況だったが、あれだけの投球をしてくれた。本当に大きな働きだった」と惜しみない賛辞を送った。

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