大谷翔平がまさか…二回に先頭四球から一挙3失点 最速163キロもカーブ見極められ→三回からは修正 PS初先発でQS達成!

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、フィリーズ-ドジャース」(4日、フィラデルフィア)

 ドジャースの大谷翔平投手がポストシーズンで初めて先発マウンドに上がり、二回に制球を乱して3失点を喫した。

 投球練習でスイーパーを引っかけて暴投となる珍しいシーンがあった大谷。それでもしっかりと修正し、ターナーをスイーパーで空振り三振。続くシュワバーには2球連続のフォーシームで追い込むと、カウント2-2から内角直球で差し込んだ。ヒヤリとさせる打球だったが、フェンス手前で失速。大谷は何とも言えない表情を浮かべた。そしてハーパーは投ゴロに仕留めて三者凡退の立ち上がりとなった。

 しかし二回、先頭のボームに四球を与えると、続くマーシュにはフォーシームを捉えられて中前打を浴びた。無死一、二塁となり、リアルミュートにもフォーシームを捉えられ、右中間を真っ二つに破られた。2点三塁打で先制点を奪われた大谷。さらに1死後、ベイダーに犠飛を浴びて3失点となった。

 直球の最速は163キロを計測したが、ことごとく低めのカーブを見極められ、苦しいピッチングになってしまった。9月16日の対戦では、フィリーズ打線を5回無安打無失点に抑えていた大谷。大粒の汗を流しながら二回のマウンドを降りた。

 三回は先頭のターナーを三ゴロに打ち取ると、続くシュワバーには変化球主体で配球を組み立てた。最後はアウトローに鋭く落ちるスプリットで空振り三振。ハーパーには初球161キロで空振りを奪い、2球目も161キロで押し込んでファウル。最後はスプリットで3球三振に斬った。

 四回は失点した二回と同じくボームからの打順だったが、しっかりと遊ゴロに打ち取った。マーシュは三振に仕留め、リアルミュートは三ゴロ。失点した二回以外はすべて三者凡退となった。

 しかしバットでは難敵左腕のサンチェスに3打席連続三振を喫した。五回から女房役がスミスに変わったが、先頭をインハイで空振り三振。続くベイダーにはスライダーが抜けて死球を与えてしまった。さらにストットには中前打を浴びて一、二塁とピンチを広げた。

 敵地が大盛り上がりとなる中、ターナーにはスライダーを捉えられるも遊撃・ベッツの正面。ここでシュワバーを迎え、2球で追い込むもスプリットを連続して見極められた。5球目のフォーシームは外れフルカウントに。最後はカーブで空振り三振に仕留めてガッツポーズを見せた。

 直後にキケの2点二塁打で1点差に迫ると、大谷はテンポを上げてボームからの打順を三者凡退に仕留めた。これで6回3失点でQS達成となった。

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