イチロー氏からにじんだ配慮 大谷翔平のあいさつを受ける中でケージ方向に何度も視線 後輩のために細心の注意
「マリナーズ-ドジャース」(27日、シアトル)
ドジャースの大谷翔平投手が試合前のフィールドでマリナーズのイチロー球団会長付特別補佐兼インストラクターと対面し、約4分間、話し込んだ。その際、レジェンドの配慮がにじんだシーンがあった。
イチロー氏が打撃練習をする選手たちをサポートするため、右翼フィールド付近で球拾いをしているところに大谷がベンチから駆け寄った。そして帽子を取り、頭を下げてあいさつ。その後、トークが始まったが、イチロー氏は何度もホーム付近にある打撃ケージに目を配っていた。
野手としてメジャーへの道を切り拓いたレジェンド。大谷が直立不動状態でイチロー氏の言葉にうなずく中で目配りを怠らず。プロ野球でも試合前練習で打球から目を切ったことで、直撃してしまうアクシデントは過去に何度もあった。
あいさつにきてくれた後輩の安全を確保しながら、言葉をかわしたイチロー氏。その姿を見た大谷も、会話中はきちんと打球に目配りしていた。最後は笑顔で別れた2人。イチロー氏の優しさ、大谷の敬意がにじんだ4分間だった。




