「ロボット審判」来季導入 MLB発表、全試合で適用
米大リーグ機構は23日、ストライクやボールの判定を機械が補助する「ロボット審判」を来季から導入すると発表した。オープン戦からポストシーズンまで全試合で適用される。
両チームとも2度、球審の判定に異議を申し立てられる「チャレンジ制度」を採用。投手、捕手と打者に権利が与えられ、判定直後に帽子またはヘルメットをたたくことで要求できる。判定が覆れば回数は減らない。
大リーグでは今春のオープン戦の一部試合や7月のオールスター戦で試験的に実施。オープン戦では1試合あたり4・1回チャレンジがあり、判定が覆ったのは52・2%だった。
マンフレッド・コミッショナーは「全ての投球判定をテクノロジーに委ねる方式よりも、チャレンジ方式を望むという選手の強い意向が、今回の決定の重要な要因になった」との声明を出した。
関係者によると、日本のプロ野球では現状、導入の見込みはない。
◆ストライクの機械判定 2019年に米独立リーグでプロとして初めて導入され、大リーグのマイナーへと波及。打者の身長などを基に機械でストライク、ボールを判定する。全投球を機械判定する方式と、球審の判定に異議を申し立てられる「チャレンジ制度」の二つがあったが、昨年「チャレンジ制度」に一本化された。今季からメジャーのオープン戦で「自動化された(Automated)」「ボール(Ball)」「ストライク(Strike)」の頭文字を取った「ABSチャレンジシステム」として部分導入され「ロボット審判」とも呼ばれる。





