2勝目消滅の大谷翔平は救援陣をかばう「ブルペンのおかげで勝っている試合はいっぱいある」「みんなで頑張りたい」
「ダイヤモンドバックス5-4ドジャース」(23日、フェニックス)
ドジャースは悪夢の逆転サヨナラ負け。大谷翔平投手が圧巻投球を披露したが、リリーフ陣が崩れて2勝目はならなかった。地区優勝のマジックは3のまま、パドレスとのゲーム差は1・5となった。
大谷は今季最長6回を無失点。「これまでは五回まででしたが、我慢強く踏めたのは良かった。ポストシーズン前の最終登板でステップを踏めたのはプラスのことかなと思います」と振り返った。「もともと今年は五回くらいまで、そのくらいまで投げられたらリハビリとしてOKじゃないかという話だったが、チーム状況もいろいろ加味して。球数100球はないかなと言っていたが、いけるのであれば六回までいきたいなというミーティングをしました」と明かした。
この日は「1番・投手兼指名打者」で出場し、6回まで投げたのは今季初めて。5安打無失点8奪三振無四球と文句なしの内容だった。球数91球は今季最多、球速の最速は163キロ。相手打線を寄せつけず2勝目の権利を得て降板した。
六回は2死一、二塁からモレノに中直。甘く入った一球に「最後の球に関しては投げてはいけない球。甘く入ったので、結果的にアウトになりましたが、ひとつ反省点かなと思います」とした。
ただ、4点差で降板直後、不安定なリリーフ陣がまたも崩れた。七回にドレーヤーが適時打、エンリケスが2ランを浴びて3失点。1点差に迫られた。九回はスコットが登板したが、制球が安定せず。2四死球でピンチを招くと1死二、三塁から犠飛で追いつかれた。さらに左前適時打で逆転サヨナラ負け。悪夢の展開となった。
敗戦に大谷の表情もさえず。それでもで乱調が続く救援陣の質問には「ブルペン陣は一丸となっていると思いますし、結果に関しては苦しいと思いますが、前半戦はブルペンのおかげで勝っている試合はいっぱいある」とフォロー。残り5試合、「打線も下位打線を中心に粘り強く得点するゲームは増えている。ポジティブな部分も、少しうまくいってない部分もある。みんなで頑張りたい」と語った。
大谷は打者としては第3打席に四球を選び、27試合連続出塁。本塁打王争いは、トップで並んでいたシュワバー(フィリーズ)がマーリンズ戦の初回に54号先制ソロを放ち、追う状況となった。





