オリオールズ・菅野 六回途中1失点で10勝目「最後までこの調子とこのペースで」
「オリオールズ5-3マリナーズ」(14日、ボルティモア)
オリオールズの菅野智之投手(35)はボルティモアでのマリナーズ戦に先発し、5回1/3を3安打1失点で10勝目(5敗)を挙げた。日本選手のメジャー1年目での2桁勝利は昨年の今永(カブス)に続いて10人目。
菅野が節目の10勝目に到達した。最速152キロの速球で内角を意識させた上で、スライダーやカーブなどの変化球を効果的に使う持ち味の投球で強打のマリナーズ打線を封じた。35歳で信念を貫き海を渡ったオールドルーキーは「通過点ではあるが素直にうれしい」と胸を張った。
走者を出しても危なげなかった。3-0の五回は先頭に二塁打を許したが、7番打者を変化球で空振り三振、8番を一ゴロ、9番を右飛に仕留めた。注意深く低めに球を集め「下位打線だったし、抑えなきゃいけないなと思っていた」と涼しい顔で話した。
雨が強くなった六回表途中に試合が中断。「(雨で滑り止めの)ロージンを触っても意味がないぐらいだった。どこに球がいくか分からなかったので(あの時点で続けるのは)無理だなと思った」と苦笑した。再開後はマウンドには上がらず81球で降板した。
レギュラーシーズンは残り約1カ月半。さらなる白星の上積みへ「最後までこの調子とこのペースで投げ続けられるようにしたい」ときっぱりと語った。





