ベッツ感動「特別な瞬間」 メジャー人生初の大スランプ 地元ファンの大声援に感謝 2カ月ぶり3安打にも笑顔なし「喜びすぎないように」

 「ドジャース12-6カージナルス」(5日、ロサンゼルス)

 ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が6月7日の同カード以来、約2カ月ぶりの1試合3安打、3得点の活躍でチームの勝利に貢献した。この日は1、2番コンビを組む大谷翔平投手が2安打1四球で3得点。9試合連続ノーアーチとなったが、連続安打試合を5に伸ばした。

 メジャー人生初の大スランプに陥っている元MVPは三回の第2打席で6試合26打席ぶりの安打となる左翼線二塁打。4番マンシー、5番T・ヘルナンデスの連続本塁打を呼び込むと、五回の左前打、八回の中前打と合わせて3安打固め打ちを記録した。

 しかし、試合後のベッツに笑顔はなく、「結果が出たのはよかったけど、まだ1試合だけだから。こういう話は何度もしてきたし、20打席以上ヒットが出なかった後の試合でもあるから明日どうなるか」と慎重な姿勢。打率2割3分台の現状を「今は基本に立ち返って、自分自身をもう一度見つめ直してる感じ。自分を再学習してるというか。マイナー時代にやってたこととか、いろんなことを思い出して試している」と明かし、「ようやくしっかりとした打球を打てた。でも、まだ喜びすぎないようにしたい。手ごたえを感じられるのは何日も続けてできるようになってからだと思う」と話した。

 3都市の遠征から戻り、12日ぶりのホーム試合となった前日の試合では初回の打席で一部のファンが立ち上がって拍手と声援。その後の打席ではスタンド全体から「レッツゴー!ムーキー!」の合唱も起こった。

 「本当に素晴らしいことだよ。ドジャースファンのみんなには感謝している。あれをスタンディングオベーションと呼ぶかはわからないが、すごく特別な瞬間だった。あんな風に迎えられたのは初めてだけど、本当ならそういう状況にはしたくない。でも、今の自分の状態ならドジャースタジアムが自分の味方でいてくれると感じられるのは本当に心強いことだ」

 ベッツが感謝の気持ちを胸にあすの試合に臨む。

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