リスペクトなくしては野球は成立しない イチロー氏、米殿堂入スピーチ振り返る【一問一答】

 米大リーグのマリナーズなどで通算3089安打を放ち、アジア人で初めて米国野球殿堂入りしたイチローさん(51)が27日、ニューヨーク州クーパーズタウンで開かれた表彰式典に出席した。約20分の英語でのスピーチではジョークを交えて喜びを語り、博物館に設置されるレリーフも披露された。同時に殿堂入りした通算251勝のC・C・サバシアさんや、通算422セーブのビリー・ワグナーさんも出席した。

  ◇  ◇

 (英語でのスピーチを終えた後に)

 -スピーチの準備は大変だったか。

 「最も力になってくれたのは妻。練習(回数)は数えられない。20分近くあるので何回もできない難しさがあった」

 -英語で話した理由。

 「気持ちが(より)伝わるのはやっぱり米国の言葉である英語と思った。日本語で話すのとは全く次元が違う。ものすごく高いハードルだったが、迷いはなかった」

 -何度も笑いを誘った。

 「伝わっているのか、という心配の方が強かった。英語のジョークと日本語のジョークは全く違うが、基本的に楽しくいたい人間。野球殿堂入りはゴールではなかったが(周囲を)笑わすことは結構ゴールにしている」

 -野茂さんへの感謝だけは日本語だった。

 「野茂さんが(大リーグで)プレーしていなければ(米野球との)距離は永遠に縮まらなかったと思う。野茂さんが投げるとき、必ず(テレビ)放送があった。そこで、野球やストライクゾーンの違いとか、いろんなことを知った。自分がすごく悩んで、葛藤していたときに野茂さんの活躍が目に入ってきてすごく感動した。僕は(近鉄時代の)野茂さんと対戦していたので、自分のモチベーションにつながった」

 -他者への敬意があふれたスピーチだった。

 「敵やチームメート、審判に対してといろんなリスペクトがある。これなくしては(野球というゲームが)成立しない。それ(敬意)なくしては見ているファンも気持ち良くない。感情を子供みたいに出してプレーするというのであれば、いい文化が伝わっていかない。そこを僕は大事にしている」

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