大谷翔平 リーグトップタイ33号 5の2!復調兆し3打点 ロバート監督絶賛「チームを勢いに乗せようとしている」
「ドジャース7-8ブルワーズ」(19日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(31)が、ロサンゼルスでのブルワーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、三回に後半戦初安打となる33号2ランを放った。六回には左前適時打もマークした。試合には敗れたが、5打数2安打3打点で今季28度目のマルチ安打を達成するなど存在感を示した。
鮮やかな弧を描いた白球が中堅左のスタンド中段に飛び込んだ。今季自己最長タイの飛距離137メートルの特大アーチ。確信歩きで空を見上げた大谷が満員御礼5万3540人を熱狂させた。
勝ちたい思いをバットに込めた。4点ビハインドの三回1死一塁だ。リーグ最多勝右腕ペラルタの初球、真ん中に来た145キロチェンジアップを完璧に捉えた。前日の後半戦初戦は4打数無安打でチームも完封負け。悔しさを晴らす会心の一打で打線に火をつけ、一挙4点を奪って同点にする猛攻につなげた。
2点を追う六回2死一、二塁の得点機には左腕アシュビーの内寄り159キロシンカーを流し打って左前適時打。1点差に詰め寄る技あり打でチームを鼓舞し続けた。
シーズン28度目のマルチ安打で5月22日のナショナルズ戦以来、約2カ月ぶりに1試合3打点を記録。ロバーツ監督も賛辞を惜しまなかった。
「ショウヘイはよくやっている。今のチーム状況を理解していると思うし、何とかしてチームを勢いに乗せようとしていることが感じられる」
1点を追う八回の打席では飛距離114メートルの大飛球。中堅フェンス前で失速したが、指揮官は「いい打席が続いているし、見ていて集中力が高まっているのが分かる。みんなを盛り上げようとしている」とも話した。
チームは18年5月以来、7年ぶりの本拠地5連敗。ブ軍との対戦成績も5戦5敗となった。しかし、前日までの4試合でわずか4点しか取れなかった打線が、この日は10安打7得点。指揮官は「最近では一番良い攻撃だった」とうなずいた。
3年連続本塁打王が懸かったシーズン。試合前にダイヤモンドバックスのスアレスが2発を放ち、大谷を抜いてリーグトップに立ったが、すぐに並んでみせた。7月は14戦4発も月間打率は・192と安定感を欠く。4試合ぶりの豪快アーチは復調の証し。次の1本でチームの連敗を止める。





