敵ベンチに歩み寄った大谷翔平 聖人ぶりに日米感嘆 大荒れ展開で死球も ロバーツ監督「故意だと分かっていたと思う。尊敬します」NHK実況「親善大使」MLB公式「仲裁役を」
「ドジャース3-5パドレス」(19日、ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手が九回に死球を受け、球場から大ブーイングが巻き起こった。
この試合、すでに両軍監督が退場し、警告試合となっていた一戦。死球を当てた元阪神のパドレス・スアレスも退場となった。
大谷は死球を当てられた直後、ベンチに向かって無事を強調。「出てくるな」とばかりに手で制した。その後、パドレスベンチに歩み寄り、塁上ではイグレシアスと笑顔で会話した。
試合後、ドジャースのロバーツ監督は「彼は故意だと分かっていたと思う。怪我もしていなかったし、これ以上の騒動を大きくしたくなったんでしょう。その点はすごく尊敬します」と慮った。
大谷の行動に、NHKの実況は「まるで親善大使のような」と表現。MLB公式は「パドレスとドジャースの間の激しい試合の最後に大谷が仲裁役を務めた」とXで綴った。米メディア「ドジャーブルー」は「大谷はドジャースがダッグアウトから出てくることを望んでいない」と報じ、米のSNSでは「大谷は素晴らしい。チームメイトにダッグアウトにとどまるように指示する」、「上品」、「完全に意図的だったように思うが、大谷はまさに一流だ」、「本当に成熟した選手だ。監督は見習うべき」と驚きの声が溢れていた。