大谷翔平「野手よりは緊張しましたね」 663日ぶり二刀流復活!最速161キロ1回1失点&適時打2本で3連勝貢献

 「ドジャース6-3パドレス」(16日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたパドレス戦に「1番・投手兼指名打者」で出場。23年9月に受けた2度目の右肘手術を乗り越えて初めてマウンドに立ち、二刀流を復活させた。投手としては予定どおり1回を投げて1失点も、最速161キロを計測。打者では三回に同点適時二塁打を放つなど、4打数2安打2打点の活躍でチームを3連勝に導いた。

 本拠地のファンが一斉に立ち上がった。試合開始40分前。ウオームアップのためにフィールドに姿を見せた大谷がスタンディングオベーションで迎えられた。待望の二刀流復活。「野手よりは緊張しましたね」。メジャーデビューした18年から口にしてきた気持ちはこの日も変わらなかった。

 登場曲はマイケル・ブーブレの「フィーリング・グッド」。打席に入る時と同じメロディーで、気持ちを落ち着かせようとした。しかし、気持ちの高ぶりを抑えることはできなかった。

 「なるべく、95、6(マイル=150キロ中盤)ぐらいで投げたいなとは思ってたんですけど、マウンドに行くと上がってしまう」

 23年8月23日のレッズとのダブルヘッダー第1戦以来、663日ぶりとなる公式戦登板。先頭タティスにいきなり、術後最速となる98マイル(158キロ)の直球を投げ込み、フルカウントから99マイル(159キロ)を右前へ運ばれた。2番アラエスへの4球目で最速の100・2マイル(161キロ)。アドレナリンが体内を駆け巡る。この日の直球の平均球速は手術前(23年)のそれを2・3マイル(3・7キロ)上回る99・1マイル(約159・5キロ)だった。

 無死一、三塁から犠飛で先制点を許したが、後続をピシャリ。ロバーツ監督は「今夜のような球速や制球は予想していなかった。投球内容は本当に良かった」とうれしそうに話した。

 右肘に2度目のメスを入れた23年9月19日から636日目。「執刀医の方やトレーナーの方にずっとサポートしてもらってここまでこれた。きょうは結果に関係なく、そういう方たちに感謝の気持ちをマウンドで出せたのが良かったと思う」。心を込めて右腕を振り続けた。

 打者では1点を追う三回に同点適時二塁打で自身の黒星を消し、2点リードの四回には右前適時打で中押し点をたたき出した。「体がずっと温まってる状態。感覚的にはDHよりスムーズに打席に立てる」。二刀流出場の利点を力説した。

 今後は週1回のペースで登板し、球数とイニング数を増やしていく。「(きょうは)そこまで良い結果とは言えないですけど、投げ終えて、また次も投げられそうな雰囲気があることが一歩前進」。唯一無二。経験と年齢を重ねた二刀流が新たな感動を呼び起こす。

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