大谷翔平の進歩に「彼にはいつも驚かされる」同僚が驚き 平均球速アップ&球種割合も変化 女房役は「とっても楽しかった」
「ドジャース6-3パドレス」(16日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が663日ぶりに投打同時出場を果たした。投げては最速161キロを計測して1回2安打1失点、打っては2打席連続のタイムリーでチームの3連勝に貢献。周囲からは驚きの声があがった。
女房役としてボールを受けたスミスは「とっても楽しかった。試合前のブルペンからみんな興奮していたよ」と語った。ブルペンから山本由伸投手ら投手陣が投球練習を見守り、ファンはウオームアップの段階から総立ちで拍手を送った。
実際にゲームでは最速161キロを計測するなど、160キロオーバーが2球。スタッドキャストのデータを見ても、この日の平均球速は99・1マイル。手術前の2023年の平均球速は96・8マイルと大幅に上がった。大谷は「なるべく95、6マイルで投げたかったが、どうしても上がってしまった」と言う。
30球目安、復帰後初登板でアドレナリンが出たことを加味しても、2年前よりもレベルアップを果たしていることが数字になって表れた。さらにキャンプから取り組んできたツーシームの威力も十分。150キロ台後半で右打者の膝元に鋭く落ちていくボールは十分に武器になることを証明した。28球の球種割合を見てもフォーシーム、スイーパー、ツーシームで投球を組み立て、エンゼルス時代に決め球としていたスプリットはわずか1球だった。
マンシーは「彼にはいつも驚かされる。驚かされっぱなしだし、いつも進歩している」と証言。さらに第1打席に向かう際にはベンチに戻らず、ネクストサークル付近で準備。この様子に指揮官は「現実離れした光景だった」と率直に語り、「本当にワクワクする内容だった」と目を細めた。





