大谷翔平 2戦連続先頭弾 初球捉え日本選手3人目600打点 ロバーツ監督「まさにショウヘイのナイトロ・ゾーン」
「ガーディアンズ2-7ドジャース」(26日、クリーブランド)
ドジャースの大谷翔平投手(30)はクリーブランドでのガーディアンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、一回に19号ソロを放った。先頭打者本塁打は2試合連続、今季5本目。3打数1安打1打点、2四球で、日本選手では史上3人目となるメジャー通算600打点に到達した。先発の山本由伸投手(26)は6回3安打2失点で6勝目(3敗)を挙げた。
またもプレーボール直後だった。一回、大谷は初球の約155キロの内角直球を、高速の軸回転を使って巧みに捉えた。余分な動きがないからこそ、打球は切れずに一直線に飛んでいく。打球速度115・0マイル(約185キロ)、飛距離378フィート(115・2メートル)の弾丸アーチが右翼席に突き刺さった。2戦連続、今季5本目となる先頭打者本塁打。両手に残った感触の余韻に浸り、ゆっくりと打席から走り出した。
ニューヨークでメッツの千賀から先頭打者アーチを放った前日25日に続き、クリーブランドに移動しても力強い打棒を発揮した。この日の敵地は「ミッジ」と呼ばれるユスリカが大量発生。球場でも至る所で羽虫の大群が確認できたが、集中力が乱されそうな中でも神経を研ぎ澄まし、一振りで仕留めてみせた。
先発山本への援護弾にもなった一撃に、ロバーツ監督も「相手捕手は外に構えていたが、投球は内に入った。まさにショウヘイのナイトロ・ゾーン(高打率が残る得意コース)。ショウヘイはいつも積極的だからね」と賛辞を贈った。
今季19号で本塁打数は再び両リーグ単独トップに浮上。キャリア最多となるシーズン57本ペースを刻んでいる。5年連続20号まであと1本、メジャー通算250本塁打にも残り6本となった。さらにこの一発で、イチロー、松井秀喜に続き日本選手では史上3人目となるメジャー通算600打点にも到達した。
今季は好不調の波が少なく、ここまで連続試合無安打は2が最長だ。不振の気配が来てもすぐに修正している。「自分のやるべきことを、どのシチュエーションでもやりたい」と語っていた大谷。この日は3得点を積み上げ、こちらも両リーグトップの57得点。コンスタントに出塁し、1番打者としてチームをけん引している。「ミスター・ジューン」と呼ばれ、最も得意とする6月を前に早くもエンジン全開だ。





