大谷翔平 先輩・雄星撃ち 8試合ぶり3安打もド軍15年ぶりエンゼルスに同一カード3連敗
「ドジャース4-6エンゼルス」(18日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が母校・花巻東の先輩であるエンゼルスの菊池雄星投手(33)から2安打を放つなど、8試合ぶり7度目の1試合3安打を記録した。しかし、奮闘は実らず、古巣に今季初の同一カード3連敗。菊池は6回途中1失点で勝ち投手の権利を得ていたが、救援陣が乱れて、またも今季初勝利を逃した。
敗戦が決まった瞬間、空席が目立つ本拠地のスタンドから小さなブーイングが起こった。今季初となる同一カード3連敗。相手をエンゼルスに限れば、2010年6月11~13日以来、15年ぶりの屈辱だった。
一度は4点差を追いつきながら、終盤に力尽きた試合。打線をけん引したのは大谷だった。昨年4月27日以来の対決となった菊池から三回2死でチーム初安打となる左前打。0-4の五回2死二塁ではフルカウントから内角チェンジアップを捉え、好投を続ける先輩から右前適時打を放った。
3点を追う七回1死一塁では救援左腕から快足を生かした一塁内野安打だ。ベースカバーに入った投手に競り勝って好機拡大。3番スミスの同点3ランを呼び込んだ。
前日は6打数無安打で、先発メンバーでただ一人、沈黙した。しかし、一夜明けのデーゲームで快音連発。チーム5安打のうち3安打が大谷のバットからだった。
「さすがだなという気持ちと、ホームランを防げて良かったという感じです」
試合後に複雑な胸中を明かしたのは、好投した菊池だ。「彼に関しては、(試合前の)打ち合わせで『シングルヒットならオッケー』という感じの話になります。彼と(ヤンキースの)ジャッジだけは」。昨季のリーグMVPに輝いた2人は別格の打者だという。
ド軍は試合前に12年目のユーティリティー選手、テーラーの自由契約を発表。4日前には10年目の控え捕手、バーンズが戦力外扱いとなった。2年連続世界一へ向けて非情宣告。厳しい生き残り競争の中で、大谷がフィールドに立ってチームをけん引する。





