大谷翔平 2打席連発でキングタイ15号 5月13戦8本の量産態勢 ボブルヘッドデーは“3戦4発”

 「ドジャース19-2アスレチックス」(15日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が「1番・指名打者」で先発し、今季初の1試合2本塁打を記録した。三回に2試合連続となる14号3ランを放ち、四回は2打席連発で両リーグトップに並ぶ15号2ラン。5月は13試合で8本塁打と量産態勢に突入した。自身のボブルヘッド人形が配られた試合では、前回はサヨナラ弾を放ち、今回は2本塁打で6打点。19-2で圧勝した“オオタニデー”に、本拠地のファンは大熱狂だった。

 興奮が止まらない。豪快なスイングで本拠地の高揚感を増幅させた。今季初の2打席連発と同最多の6打点。圧勝劇の主役は、見る者の心を震わせるパフォーマンスを披露した大谷だった。

 「ショウタイム」は静かに幕を開けた。初回は空振り三振で、1点リードの二回1死一、三塁は右犠飛。ハイライトは三回だ。リードを5点に広げ、なおも1死一、二塁。2ボールから外角低めチェンジアップをはじき返した。巧みなバットさばきと桁外れのパワー。好調の証しでもある逆方向、左中間スタンドへたたき込んだ。

 「あの段階ではまだ試合が分からなかったので、相手を突き放すのにいいホームランだった」。 前日の先頭打者弾に続く2試合連発の14号3ラン。さらに四回1死一塁ではカウント3-1から低めシンカーをセンターバックスクリーンへ15号2ランだ。「低い弾道でしっかりと伸びるような打球。いいバットの出方だった」と満足感を漂わせた。

 この日は大谷が昨季達成した史上初の「50-50」を記念したボブルヘッド人形が、入場者5万1272人に配布された。4月2日に昨季のMVP受賞をたたえる人形が配られた試合では九回にサヨナラ弾。さらにさかのぼると、24年8月28日・オリオールズ戦では愛犬デコピンと自身を模した人形の配布日には先頭打者本塁打を放っている。

 大谷本人は「たまたまだと思います」とそっけなかったが、試合後のロバーツ監督は「(人形デーが)もっと必要だ。年に4、5回では足りない」と相乗効果を主張。「本当に素晴らしい野球をしている。去年もずっと見てきてるから、今年もいつもの『翔平のプレー』をしているだけ。もう驚きはないよ」と冗談交じりで話した。

 今季初、通算20度目のマルチ本塁打で、ジャッジ(ヤンキース)らと並んで両リーグトップに立った。「いい打席のクオリティーを少しでも上げながら、終盤にもっともっといい状態に突入できれば」。5月は13試合で8本塁打。3年連続本塁打王&MVPへ向けて確実に量産態勢に入っているが、まだ最高点には到達していない。大谷の求める理想の打撃がその先にある。

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