山本由伸 6回2安打無失点&9Kの快投で今季2勝目 圧巻の9KでMLB奪三振王に 鈴木の走塁ミスにも救われる
「ドジャース3-0カブス」(11日、ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が今季4度目の先発マウンドに上がり、初回を三者凡退に抑えた。6回2安打無失点の好投で9Kをマークし、MLBの奪三振王に。開幕戦以来となる今季2勝目を手にした。
先頭のハップを空振り三振に仕留めた山本。続くタッカーにはフルカウントまで粘られたが、きれいなアウトローのストレートで見逃し三振に斬った。2死から打席に迎えたのは鈴木。3ボールと制球が乱れたが、しっかりと立て直し、153キロで差し込んでの右飛に打ち取った。
二回もブッシュに対して2球で追い込み、低めのスプリットで空振り三振。スワンソンには初球の直球を捉えられたが、パヘズがウォーニングゾーンでキャッチ。ホーナーも2球で追い込み、ファウルで粘られたが、アウトローのフォーシームで見逃し三振に仕留めた。
三回はクロウアームストロングを一ゴロに打ち取るなど三者凡退。1人の走者も許さない圧巻の投球を見せた。相手打線が2巡目となった四回はハップをスプリットで2打席連続の三振。続くタッカーに一塁線を破られる二塁打を許し、初めて走者を背負った。続く鈴木には一、二塁間を破られ、一、三塁とピンチを広げたかに思われたが、鈴木が痛恨の走塁ミス。一、二塁間で挟まれタッチアウトになり、2死三塁。最後は「集中して投げた」とブッシュを空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。
五回は先頭に3ボールとなったが、立て直して空振り三振。ホーナーも三ゴロに打ち取った。クロウアームストロングは低めのスプリットで二ゴロに打ち取り三者凡退となった。
六回も2三振を奪い、今季28奪三振でMLB全体でトップに立った山本。ベンチではロバーツ監督とハグをかわし、大谷と談笑。スネルも肩をたたいて右腕をねぎらった。直後にエドマンが先制3ラン。ベンチから身を乗り出して絶叫し、今季2勝目の権利を呼び込んだ。
山本は日本開幕戦でカブスと対戦。5回1失点に抑え、今季初勝利をつかんだ。以降も安定した成績を残し、前回のフィリーズ戦では6回無失点でクオリティースタートを達成。先発陣ではエース格のスネルが故障離脱し、不安定となる中、山本に大きな期待がかかっていた。
試合は完封リレーでドジャースが連勝となった。試合後、山本は「立ち上がりからいいピッチングができた」と振り返り、「ウィルのリードがよかったので、それを信じて腕を振っていけた」と女房役に感謝していた。





