大谷翔平 「映画スターみたいだな」初対面のトランプ大統領から称賛→4号含む3安打!ホワイトハウス「何回でも行きたい」

 「ナショナルズ6-4ドジャース」(7日、ワシントン)

 昨年のワールドシリーズを制したドジャースがホワイトハウスを表敬訪問し、大谷翔平投手(30)が初めて対面したドナルド・トランプ米大統領から異例とも言える2分間に及ぶ称賛スピーチを受けた。夜に行われたナショナルズ戦では「1番・指名打者」で出場し、サイクル安打まで二塁打を残す3安打2打点の固め打ち。今季初の連敗を喫したチームの中で存在感を示した。

 濃紺スーツにダーク系のネクタイ。ヘアスタイルをカチッときめた大谷がにっこり笑った。右手で握手を交わしたトランプ大統領が思わず、声を上げる。「映画スターみたいだな。彼の未来は明るいよ」。会場を埋めた聴衆がどっと沸いた。

 米国では主要スポーツの優勝チームによるホワイトハウス表敬訪問は恒例行事。昨季のワールドチャンピオンの一員として参加した大谷は演説台の左側後方、カーショーとベッツの間に整列した。

 式典はトランプ大統領のスピーチで幕を開けた。選手の中で最初に紹介されたのが大谷だった。「彼はあらゆる記録を打ち破った」。大国の長は昨季のハイライトでもある史上初の「50-50(54本塁打、59盗塁)が達成された試合をテレビ観戦したことを明かし、「信じられない」との言葉を繰り返した。用意された資料を読み上げるのを一時中断し、「彼はそんなにいい選手なのか?」とロバーツ監督に質問。「今も向上しています」との返答に「他の選手にとっては脅威だな」と言うと、会場に歓声が響き渡った。

 約15分間の式典の中で2分間にわたり称賛された大谷。一選手に対する破格の扱いに「僕は日本から来てここでプレーさせてもらってるわけなので、本当に一日一日、この国に感謝してます。国のトップの方に会えたことは光栄に思っています」と言った。

 表敬訪問から約6時間後に出場した試合で大谷は打ちまくった。初回の打席で時速181キロの打球で二塁強襲安打を記録すると、三回には4戦ぶりとなる右越え4号2ランで一度は同点に追いつく。五回に中堅フェンス直撃の今季初三塁打を放ち、敵地ファンをどよめかせた。

 自身6年ぶりのサイクル安打まで二塁打を残した最後の2打席は見逃し三振と四球。2点ビハインドの九回2死三塁の場面で一塁へ歩いた時にはド軍ファンが多く埋めた客席からブーイングが湧き起こった。バッテリーへの不満の声は期待の裏返しだった。

 しかし、チームはそのまま敗れて今季初の連敗。9勝3敗の好成績ながらナ・リーグ西地区の順位を初めて3位に落としたが、「雰囲気自体は悪くない」と言い切った。

 トランプ大統領と対面した後に明かした米国への感謝の気持ち。「元をたどれば、野球という競技が生まれて、(野球は)僕の人生の中でも多くを占めているので」。メジャーリーグを代表する選手に成長しても謙虚な心は忘れない。連覇を達成すれば、来年もホワイトハウスを訪れることができる。大谷が「もちろん、それは何回でも行きたいと思います」と言った。

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