MLB開幕目前 カブスってどんなチーム?今永&誠也が投打の軸 昨季地区2位トレードで戦力強化

 MLB開幕戦を前に、日本に到着したカブス・鈴木誠也(左)と今永昇太(撮影・伊藤笙子)
 今永(共同)
 鈴木(共同)
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 米大リーグの開幕となる「MLB東京シリーズ・ドジャース-カブス」が18、19日に東京ドームで開催される。大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)を擁して昨季のワールドシリーズを制したドジャースは、オフに佐々木朗希投手(23)を獲得するなど大型補強を敢行。カブスは投打で今永昇太投手(31)、鈴木誠也外野手(30)の日本コンビが投打で中心を担う。日本選手以外にも魅力的な選手がそろう両チームの状況や陣容は。デイリースポーツMLB担当の小林信行記者が紹介する。

  ◇  ◇

 カブスは23年オフに当時ブルワーズの監督だったカウンセル氏をMLB監督史上最大の5年4000万ドル(約59億円)で招へいした。就任1年目の昨季は地区2位。ポストシーズンに一歩届かなかった。

 20年を最後にプレーオフから遠ざかっている。球団107年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた2016年が懐かしい。巻き返しを図るべく、昨季終了後に大小13件のトレードを成立(金銭トレード含む)させ、チームを強化した。

 最大の補強はアストロズから獲得したタッカーだろう。23年打点王。直近4年で112本塁打。外野手がそろっている状況で伸び盛りの28歳を加えたことで鈴木のDH移行は確実となり、一部で他球団への放出が噂されるほどのインパクトを与えた。

 補強ポイントの一つだった救援投手も同じくアストロズからプレスリーを抑え候補としてゲット。元広島で、ド軍から押し出される形で戦力外となったブレージャーはメジャー9年の実績を評価してチームに迎えた。

 昨季ブルワーズで12勝を挙げてブレークしたレイはブレージャーと同じNPB経験者。21、22年にソフトバンクでプレーした右腕はローテーションの一角を担う。

 メジャー1年目で15勝をマークした今永と2年連続で打率・280、20発、70打点をクリアした鈴木。日本人コンビが投打の柱となってチームをけん引する。

 ◆愛称は「PCA」。由来は本名ピート・クルーアームストロングの頭文字から。身長180センチ、体重83キロ。MLBでは小柄に類する選手だが、その身体能力の高さには度肝を抜かれる。22歳、実質2年目にして中堅の守備は一級品だ。その快足で昨季は27盗塁をマークした。両親は俳優。見る者を魅了する才能は天性のものなのかもしれない。

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