佐々木朗希 安打と死球でピンチ招き球場どよめく→立て直して連続三振 OP戦初登板は3回無失点5K 最速99マイル
「オープン戦、ドジャース4-2レッズ」(4日、グレンデール)
ドジャースの佐々木朗希投手がオープン戦初登板。2イニング連続のピンチを招くも、3回2安打無失点に抑え、5奪三振をマークした。
4回2失点と順調な調整ぶりを示した山本由伸投手の後を受け、五回からマウンドに上がった佐々木。場内アナウンスでは拍手と歓声がわき起こった。
初球の99・2マイル、159・6キロでマーティを遊ゴロに仕留めた。次打者の2球目には左翼へ大飛球を放たれヒヤリとしたがファウルに。カウント2-1から浮いた159キロを右前に運ばれた。バントの構えを見せたフェアチャイルドには死球。思わぬシーンに球場がどよめき、静まりかえった。
得点圏に走者を背負い、フリードルは2球で追い込み、最後は捕手のサインに首を振ってスライダーで見逃し三振。マクレーンも低めの変化球で見逃し三振に仕留めると、スタンドから大きな拍手がわき起こった。
ロバーツ監督は試合前に「3イニングくらい投げてほしい」と期待を込めていたが、しっかりと修正力を見せたファーストイニングだった。
六回は先頭のデラクルーズに直球を左翼線へ運ばれ、2イニング連続のピンチに。それでもヘイズに対して変化球でカウントを整えて、98マイルで見逃し三振。フレイリーには2球目の直球を投じた際に帽子が落ちる珍しいシーンもあった。力みが伝わってくる中でも86マイルのスライダーで中飛に。ここから四球と暴投で二、三塁と傷口を広げたが、98マイルで一邪飛にねじ伏せた。
七回はウィンズを空振り三振、ロドリゲスを二ゴロに打ち取った。ジョージには右翼ポール際へ大飛球を浴びたが、かろうじてファウルに。直後には力みも見られたが、最後は低めの変化球で空振り三振。予定イニングを46球で投げ終え、5奪三振と確かなポテンシャルを示したオープン戦初登板だった。
降板後には「マウンドに立ってからは集中して雰囲気を噛みしめながら投げることができました」と振り返った佐々木。初球から「いい集中力で、いいフォームで投げられた」といい、日本人3人が同時出場したことには「僕が登板後には誰もいなかったので(笑)」と明かし、報道陣を笑わせていた。
次回登板に向けて「ストライクが最初は入らなかったので、2回、3回と球速が落ちちゃったのでそこは気をつけたい」と課題も口にした右腕。「まず自分のことに集中して。目の前の試合に集中して準備して。これからもその積み重ねかなと思います」と前を向いた。





