イチロー氏 殿堂入りで記者会見 特大ジョーク!投票見送った1人を自宅に招待「一緒にお酒を飲みたい」

 米国野球殿堂博物館で記者会見するイチロー氏(中央)(共同)
 銅製レリーフの設置予定箇所にサインするイチローさん(共同)
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 米大リーグのマリナーズなどで活躍し、アジア人で初めて米国野球殿堂入りしたイチロー氏(51)が23日(日本時間24日)、ニューヨーク州クーパーズタウンの殿堂博物館で記者会見し、「この博物館に来て、これからじわじわと(実感が)湧いてくると思う」と晴れやかな表情で語った。

 記者らの投票による選出で、満票なら史上2人目だったが、得票は393で1票届かなかった。殿堂入りを記念した帽子とユニホームで会見に臨んだイチロー氏は冒頭、「1人投票してくれなかった方がいる。自宅に招待して一緒にお酒を飲みたい。名乗り出てシアトルまでお越しください」と冗談交じりに話し、笑いを誘った。

 式典が行われる7月27日には博物館内に銅製のレリーフが飾られる。今回が8回目の訪問だという「聖地」で、これまでの殿堂入りメンバーと並ぶことに「同じところにいていいのかという気持ちと、先輩方には及ばないという気持ち」と恐縮した。

 その上で「これはゴールとも捉えられるが、これからの僕の歩み方によっては先輩たちに近づいていけると思うので、ここからがスタートとも考えている」と述べ、レリーフの設置予定箇所にサインし、誇らしげに妻の弓子さんと記念写真に納まった。

 一方で、ここ数年、大リーグに関して「野球がつまらなくなってきている」と危機感を抱いていることを明かした。

 残念に感じることとして「見ている人たちの感情が奪われているシーンが多い」という。申告敬遠が導入され、敬遠四球の際の球場全体がざわめく雰囲気がなくなった。ベンチでデータ分析のためタブレットをのぞき込む選手が、試合局面を見逃しかねないことを挙げ「(データを)活用するのはいいけど、第三者に見えるようにしてほしくない」と提言した。

 また、3割打者が減り、長打か三振というタイプが増えていることに「三振は(打者が)屈辱的な気持ちになるが、今は三振オッケーになっちゃっているのが残念」と熱く持論を語った。

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