イチロー氏、米野球殿堂入り 得票率99・7% 史上2人目の満票選出に1票足らず 日本選手初の偉業

 米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、2025年の殿堂入り選手を発表し、メジャー最多年間262安打の大リーグ記録を打ち立て、通算3089安打などの記録を残したイチロー氏(51)=本名・鈴木一朗=が選出された。日本人選手、アジア人では初の偉業。得票率は99・7%で最多通算652セーブなどの記録を持つマリアーノ・リベラ氏(19年選出)以来、史上2人目、野手では初となる満票に1票足らなかった。この日はイチロー氏と同じ01年にメジャーデビューし、ガーディアンズ(当時インディアンス)やヤンキースなどで通算251勝を挙げた左腕のCC・サバシア氏、アストロズやメッツなどで抑えとして通算422セーブの記録を残したビリー・ワグナー氏も選出された。

 イチロー氏は00年オフにオリックスからポスティングシステムを利用してマリナーズへ移籍。メジャー1年目の01年に首位打者や盗塁王になるなどしてア・リーグのMVPと新人王をダブル受賞。04年には年間262安打でメジャー記録を84年ぶりに塗り替え、2度目の首位打者に輝いた。

 メジャー19年間でマリナーズ(01~12年途中、18、19年)、ヤンキース(12年途中~14年)、マーリンズ(15~17年)の3球団でプレー。通算成績は2653試合、3089安打、打率・311、1420得点、509盗塁、117本塁打、780打点。01年から10年まで10年連続で年間200安打、ゴールドグラブ賞受賞、球宴選出。シルバースラッガー賞を3度受賞した。

 「セオリーは壊してなんぼ」が持論。バットの芯だけでなく、あらゆる箇所でボールを捉えてヒットにする打撃技術を持ち、守備や走塁でも質の高いパフォーマンスを披露したことから「ウィザード(魔法使い)」との異名を取った。

 殿堂入りの選考対象となる選手は「大リーグで10年以上プレーし、引退から5年が経過」が条件。投票は全米野球記者協会(BBWAA)在籍10年以上の記者によって行われ、候補者の中から10人までを選び、75%以上の得票率が必要となる。選考対象期間は10年で、得票率5%未満の場合は資格を失う。

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