ダルビッシュ 原点回帰で初勝利 日本ハム時代の調整思い出す 5回3安打無失点、日米通算200勝へあと3
「パドレス6-4レッズ」(30日、サンディエゴ)
首の張りで離脱していたパドレスのダルビッシュ有投手(37)はレッズ戦に先発で復帰し、5回3安打無失点で今季初勝利を挙げた。
原点回帰で今季初勝利をつかんだ。首の張りから回復し、14日以来の登板となったダルビッシュが5連敗中だったチームに白星をもたらした。「連敗を止めたことが僕の中で一番うれしい」と、エースの風格を漂わせた。
登板日は試合直前までグラウンドに出ないが、この日は開始約3時間半前に表に出て、軽くキャッチボールをした。プロ野球日本ハム時代の調整を思い出して取り組み「(年齢を重ね)エンジンがかかるのも遅くなってきている。余裕を持って準備すれば解消できると思った」と説明した。
マウンドでも円熟味が光った。若い頃の自分を支え、最近は投球の割合が減っていたスライダーを「もう一度信じて投げてみよう」と多投。三回2死二、三塁では強打のデラクルスをその変化球で一ゴロに封じた。
プロ20年目の37歳が長い歩みを凝縮した投球で、日米通算200勝にあと3に迫った。「あと三つ、四つと考えると途方もなく感じる。どうやったらもっとうまくなれるかを考えながら、積み重ねていきたい」と殊勝に語った。