大谷翔平「いい感じでした」右肘手術後初、161日ぶり屋外打撃で10本柵越え 圧巻3連発

打撃練習後に報道陣の質問に答える大谷(撮影・小林信行)
 右肘の手術後初めてとなる、屋外でのフリー打撃を行う大谷
 打撃練習前に笑顔を見せる大谷=アリゾナ12日(撮影・小林信行)
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 「ドジャース春季キャンプ」(12日、グレンデール)

 大谷翔平投手が昨年9月に受けた右肘手術後初めて屋外でフリー打撃を敢行。100ではない強度ながら21スイングのうち、3連発を含む10本の柵越えを放った。推定最長飛距離は140メートル。リハビリが順調に進んでいることをアピールし、「いい感じでしたし、けっこう強く振れてたので、打球自体も良かったんじゃないかなと思います」とにこやかに話した。

 昨年9月4日の打撃練習で右脇腹を痛めて以来、161日ぶりとなった屋外フリー打撃。Tシャツと短パンの軽装で右肘に黒の特殊プロテクターを着用した大谷がフィールドに姿を見せた。

 バットを寝かせた状態でスタートした打撃練習。2スイング目でセンターバックスクリーンの左へ打球を運ぶと、4スイング目にはセンター右へ、5スイング目には右中間へ“連続弾”。芯を外してファウルになったスイングでは「あいたー」と声を上げる場面もあった。1ラウンド目は11スイングで柵越えは6本だった。

 前回のフリー打撃では苦い思い出がある。昨年9月4日の試合前の練習途中で右脇腹を負傷して欠場。その後も復帰に向けて治療を行ったが、願いはかなわず、シーズンを断念した。「今日も初めての外だったので、慎重気味に打ちましたけど、その割にはよく振れてたんじゃないかなと思いますし、中(屋内)でも、外でも比較的気になることなく振れてるので脇腹の方は全く問題ないかなと思います」とにこやかに話した。

 2ラウンド目はバットを立たせた本来の打撃フォームを確認。打ち損じを繰り返した後、意図的に強度を上げた最後の3スイングは圧巻の3連発。「(100のうち)90ちょっとぐらいの力加減で振ってるので、(データの)数字的にもそのぐらいの、むしろちょっと高いぐらいかなという感じなので、いい傾向かなとは思います。トレーニングの成果もしっかり出ているんじゃないかなと思います」と満足感を漂わせた。

 18年10月に受けた1度目の右肘手術の経過との比較。「どのぐらいのペースでやっていけばいいのかっていうのが分かってるからあんまり焦りとかはないですけど、でも、傷口の回復具合だったりだとか、その後の伸展、屈曲の動きだったりとかっていうのは、単純に前回よりはいいかなという感じはあったので、それは今も変わらない。あとは投げてみてからのステップはまだ分からないかなというところです」。そう話した大谷は22日から始まるオープン戦の出場には「ライブBP(実戦形式打撃練習)に入ってみて、良かったら出るという感じなので、そこはどうなんですかね、トレーナーは多分わかってると思いますけど、僕の方は(情報は)詳しくは共有されていない」と話すにとどめた。

 すでに3月20日の韓国開幕戦復帰に自信を見せている大谷。この日のフリー打撃でさらに自信を深めたのかの問いかけに「そうですね、軽めに行こうかなと思ってましたけど、思ったより振れてたので、そこはスケジュール通りに行きつつ、内容自体はいいんじゃないかなと思うのでこのまま順調にいけば、というところだと思います」と答えた。

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