山本由伸 周囲の反対にも自分を信じた変則投法 「トルネード投法」の野茂英雄に続く旋風 ド軍に起こす

 ドジャース移籍が正式決定した山本由伸(右)は福良GMと笑顔で握手をかわす(撮影・山口登)
 笑顔で会見する山本由伸(撮影・山口登)
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 米大リーグ・ドジャースへの移籍が正式決定した前オリックスの山本由伸投手(25)が30日、大阪市内で会見に臨んだ。プロ7年を過ごしたオリックスと日本のファンへの思いを伝えた。

 会見後の報道陣の取材では、ほぼ振りかぶらず、すり足でクイック気味に投げる独自の投球フォームについての質問もあった。ケガのリスクを指摘する声もある中で山本は、周囲から反対の声が「ありました」と明かした。その上で「トレーニングを信じていたのはもちろんありますけど、それよりも先生(トレーニング指導の矢田修氏)に教わりたいと強く思ったので、先生を信じていた」と説明。陸上のやり投げなどもトレーニングに入れており、独自の練習で「頑張りました」と振り返った。

 ドジャースの日本人投手として大先輩にあたる野茂英雄氏も「トルネード」と呼ばれ、体を大きく後ろにねじる投法が故障につながると指摘されていた。しかし、当時のロサンゼルスでは「トルネード旋風」「ドクターK」と呼ばれる活躍で奪三振の山を築き、日本人メジャーリーガーの第一人者となった。

 来季に向けての技術面への課題について「とにかくレベルが高いと思う。対戦しながら得るものもたくさんあると思うが、開幕までの時間を大切に、練習に取り組みたい」と山本。「トルネード」に続く旋風を、ドジャースタジアムも待っている。

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