大谷翔平 常勝ドジャースは理想の球団「ヒリヒリする9月を過ごしたい」発言から809日 ド軍は受け入れ態勢万全だった

 「もっともっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたいですし、クラブハウスの中もそういう会話であふれるような9月になるのを願ってます」。

 大谷翔平選手が心からの気持ちを言葉にしたのはメジャー2年目の21年9月26日、マリナーズとのシーズン最終戦に敗れた直後のことだ。あの日から809日。FAとなった二刀流が選んだ球団はドジャースだった。

 空前絶後の10年7億ドル(約1015億円)の契約を提示し、誠意を見せたドジャースは大谷が求めた理想の球団だ。

 1884年にニューヨークのブルックリンに創設され、140年の歴史を持つドジャース。初のワールドチャンピオンは1955年と遅かったが、ロサンゼルスへ移転した58年以降は7年間で3度の世界一。80年代に入ってもトミー・ラルーサ監督のもと、チャンピオンリングを2度獲得した。長年にわたり培われたきたウイニング・カルチャーは受け継がれており、近年では13年以降、11年連続でプレーオフに進出し、21年を除いて10回の地区優勝を果たし、20年には通算7度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げている。

 フリードマン編成本部長率いる編成部はリーグ屈指だ。チームの核となるベッツと12年3億6500万ドル(約529億円)、フリーマンとは6年1億6200万ドル(約235億円)の超大型契約を結んでいるが、他の選手との長期契約を避け、意図的に単年契約を結んできた。大谷と同じ指名打者のマルティネスは今季、33本塁打、103打点と申し分ない成績を残したが、契約延長オファーは出さなかった。すべては今オフに大谷がFAになることを見越してのことだった。

 日本選手の受け入れ態勢も万全だ。ドジャースと日本との絆は強く、過去には野茂英雄をはじめ、石井一久、斎藤隆、黒田博樹、ダルビッシュ有、前田健太、木田優夫といった投手陣のほか、野手では中村紀洋、筒香嘉智もプレーした。日本を知り尽くした球団と言っていい。

 この日、大谷は英文で更新した自身のインスタグラムで新天地についても言及。「すべてのドジャースファンへ、私は常にチームのためにベストを尽くし、常に最高の自分であるために全力を尽くし続けることを誓います。選手最後の日まで、ドジャースのためだけでなく、野球界のために邁進し続けたいと思います」と宣言した。

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