大谷翔平、右肘手術成功 球団発表「体調良い」 執刀医お墨付き「24年は開幕から打者、25年は投打両方できる」

 エンゼルスの大谷翔平投手が19日朝(日本時間20日)、ロサンゼルス市内の病院で右肘手術を受け、成功した。球団と同選手の代理人ネズ・バレロ氏が発表した。

 執刀医はメジャー1年目に右肘内側側副じん帯の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた時と同じニール・エルトラッシュ医学博士。損傷した箇所は5年前とは異なると発表されているが、球団はこの日、「最終的な決断と術式は全体像に重きを置いて行われた。ショウヘイはこれから何年も打って投げることができるような方向性を確認したがっていた」とつづった。

 手術内容についてエルトラッシュ医学博士は球団発表の声明文の中で「ショウヘイと検討し、最終的なプランは、問題点を修復し、健康なじん帯を補強する一方で、肘の寿命を考慮し生存可能な組織を追加することでした」と説明。「完全な回復を期待し、2024年の開幕日には何の制限もなく打てるようになり、2025年には投打両方をできるようになるでしょう」と二刀流復活にお墨付きを与えた。

 術後の大谷の状態について球団は「ショウヘイは安静にしており、体調も良く、回復への道のりを歩むことに興奮している」と伝えた。

 今季の大谷は投打同時出場23試合を含む、135試合に出場し、打率・304、44本塁打、95打点、20盗塁をマーク。本塁打数は2位のロベルト(ホワイトソックス)に8本差をつけており、日本選手初のホームランキング誕生は濃厚な状況だ。

 投手としては10勝5敗、防御率3・14。開幕から4連勝、防御率1点台をキープし、日本投手初となるサイ・ヤング賞の候補にも挙がった。6月以降は調子を落としたが、それでも昨季の15勝に続く、2桁勝利をマーク。2年連続の2桁勝利&2桁本塁打はベーブ・ルースもなしえなかった史上初の快挙だった。

 しかし、8月23日のレッズとのダブルヘッダー第1戦で二回途中緊急降板。その後の検査で右肘じん帯の損傷が判明し、投手としてのシーズン終了を決断した。その直後に行われた第2戦では指名打者として出場し、残り試合は打者に専念する意思を示したが、9月4日の試合前の打撃練習で右脇腹に張りを訴えて予定されていたスタメン出場を回避。復帰を目指して治療を行っていきたが、バットを振った時の痛みが消えず、11試合連続で出場を見送った後、精密検査の結果、患部の炎症が消えなかったため、負傷者リストに入り、今季残り試合の欠場を発表した。

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