ヤンキース・ヘルマンが完全試合 メジャー11年ぶり快挙「一生の思い出になる」

 「アスレチックス0-11ヤンキース」(28日、オークランド)

 ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手(30)は敵地でのアスレチックス戦で、メジャー11年ぶりの完全試合を達成した。

 最後の打者を三ゴロに仕留めると、投手としては珍しい背番号0をつけたヘルマンは駆け寄ってくるチームメートに向かって両手を広げた。2012年8月にヘルナンデス(マリナーズ)がレイズ戦で成し遂げて以来、11年ぶりの快挙。歓喜の抱擁を繰り返した30歳の右腕は、「キャリアの中で一生の思い出になるだろう」と素直な思いを言葉にした。

 近代野球とされる1900年以降で完全試合はワールドシリーズでの1度を含めて22度目(22人目)で、それ以前を含めると24度目(24人目)。27アウトの内訳は三振9、内野ゴロ8、飛球10。150キロ前後の直球にカーブ、チェンジアップを巧みに交えてわずか99球で投げ抜き、ヤンキースでは99年のコーン以来の偉業となった。

 ドミニカ共和国出身で17年にメジャーデビューした右腕。5月には投球の際に禁止されている粘着物質を使用したとして、10試合の出場停止処分を受けた。4回途中10失点KOの前回登板から一転、歴史に残る快投。生涯忘れられない今季5勝目、メジャー通算31勝目となった。

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