WBC世界一の侍2人がメジャー初対決を語る 大谷「こっちのペースで投げれた」 吉田「直球1球で仕留められた」

 1回、吉田を空振り三振に仕留める大谷
 1回、大谷と対戦し、空振り三振に倒れる吉田
 レッドソックス戦に先発し、吉田と対戦する大谷
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 「レッドソックス4-5エンゼルス」(17日、ボストン)

 3月に開催されたWBCで侍ジャパンの主力として世界一に貢献したエンゼルスの大谷翔平投手とレッドソックスの吉田正尚外野手の対決が実現。注目のメジャー初対決は悪天候の影響で1打席だけではあったが、見ごたえのあるものとなった。

 日本では大谷が日本ハムに、吉田がオリックスに所属し、2試合3打席で対決。16年9月13日に札幌ドームで行われた試合は二ゴロと遊ゴロ。17年7月12日の京セラドームでの一戦は一ゴロ併殺。どちらも大谷が抑えている。

 2106日ぶりとなったこの日の対決は、日本メディアだけでなく、ボストンの中継局がシリーズを通してWBCの2人の映像を流すなど、米メディアも期待した。18・44メートルの距離で2人が対じしたのは、エンゼルス4点リードの初回2死走者なしの場面。大谷は初球に132キロの内角スイーパーで見逃しストライクを取ると、続けて低めのスイーパーでファウルを打たせてあっさりと追い込む。3球目にほとんど投げないカーブを低めに外してカウント1-2とすると最後は高めの153キロフォーシームで空振り三振。

 試合後の大谷は「4点ですかね、最初(初回の攻撃)に取って1点取られましたけど、(吉田との対戦は)そこまでプレッシャーのかかる場面ではなかった。ツーストライク取ってましたし、どちらかというと、こっちのペースで投げれたかなと思います」と、完全に主導権を握っていたと説明。降雨のため早期降板を強いられた自身の投球を「球自体は悪くなかったかなと思います。ツーストライク後の真っすぐも良かった」と解説した。

 一方の吉田は「1打席しかなかったんですけど、最後の真っすぐをはじけなかった。またチャンスがあったら次はなんとか対策したいと思います」と話し、その表情にくやしさをにじませる。スイーパーと直球のコンビネーションに「しっかり組み立てられていて、最後の真っすぐ1球で仕留められた」と振り返った。

 4試合を欠場する原因になった右太もも裏はまだ万全な状態ではないようで「気を付けながらやってます」。4打数無安打1四球だった5打席を「ストライクに来た球をきっちり捉えられてないなと思います」、「凡打の内容も、まだまだ打たされてるところが多い」と自己解説し、「結果がすべて」と言い切った。

 出場12試合の打率は・186。3日のパイレーツでメジャー1号を放った後は8試合連続で本塁打、打点とも止まっている。

 「切り替えてやるしかないですし、黙ってても次(の試合)が来ますから次に向けてまたしっかりと準備をすることしかできないので」

 次に両チームが対戦するのは5月22~24日の3連戦だ。場所はエンゼルスの本拠アナハイム。メジャーファンは2人の侍の対戦を楽しみに待っている。

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