藤浪晋太郎、初ブルペンでレジェンド右腕うならせる「才能と能力を見た。良い1年になると確信」

 投球練習の合間にコーチらと言葉を交わす藤浪(左から2人目) (共同)
 ブルペンで投球練習する藤浪(共同)
 ブルペンで投球練習する藤浪(共同)
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 アスレチックスの藤浪晋太郎投手が16日(日本時間17日)、アリゾナ州メサでキャンプ2日目を迎え、初ブルペンで首脳陣を含む30人の球団関係者の前で40球を投げた。

 期待の大きさと注目度の高さの現れだった。コッツェー監督やエマーソン投手コーチといった首脳陣だけでなく、フォーストGMやレジェンド右腕のデーブ・スチュワート氏ら、30人もの球団関係者が見守った初ブルペン。藤浪はこの日投げた40球を振り返り、「全体的に良かったんじゃないですか。ある程度、コントロールできてましたし、ストレートも変化球も全体的にいいバランスで投げれたかなと思ってます」と満足感を漂わせた。

 “ギャラリー”から「nasty!(エグっ!)」の声が漏れた質の高い投球。後半は今季から導入されるピッチクロック(投球時間制限)を想定し、クイックモーションを織り混ぜながら1投ごとにストップウォッチで計測した。カットボールを投げる際には捕手に向かって自ら英語で「vertical!(垂直の意)」と伝えてから縦変化の1球を投げ込む場面もあった。

 この日はキャンプ仕様のユニホームではあったが、少年時代からあこがれ続けてきた背番号11を初披露。「ちょっとダボつくな」とやや違和感を覚えながらも「(緑)色のついたユニホームは初めてだったので似合ってるかなと思いながら投げてました」と言った。

 その投球に感嘆したのは、アスレチックスのエースとして87年から4年連続20勝を挙げ、3年連続ワールドシリーズ進出&90年世界一に貢献したスチュワート氏だ。身長198センチの恵まれた体格に言及しながら「彼の持つ才能と能力を見ることができた。変化球も良かったし、直球は躍動していた」と高く評価。「すべての投球が良かった。彼にとって良い1年になると確信している」と太鼓判を押した。

 エマーソン投手コーチは開口一番、「I LOVE FUJI!(フジのことは大好きだ)」。「彼はチームに光をもたらすような人間だ」とその人柄を絶賛。投球に関しては縦に落ちるカットボールを挙げ「きょうは良かった。左打者にとって難しいところに投げていた。有効なボールになるだろう」と話した。

 同コーチによると、今後は3日ごとに投球を予定。19日に再度、ブルペンで投げ、22日にライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板。25日に3度目のブルペンに入った後、順調にいけば、28日のエンゼルスとのオープン戦で初めて実戦のマウンドに立つ。

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