昨季本塁打王タティス「謝罪したい」薬物違反で出場停止処分に心境「打ちのめされている」

 12日(日本時間13日)に米大リーグ機構(MLB)から薬物規定違反により80試合の出場停止処分を受けたパドレスの若き主砲、フェルナンド・タティスJr.内野手(23)が同日、同選手会を通して声明を発表した。

 同内野手はMLBが陽性反応を示したと発表したクロステボルについて「白癬菌の治療薬に含まれていたものを誤って服用してしまいました。服用したものの中に禁止物質が含まれていないことを確認すべきでした。私はそれを怠ってしまった」と説明と反省。球団、チームメート、MLB,ファンに向けて「私の過ちを謝罪したい」とし、「自分のエラーに弁解の余地はありませんし、私が愛するこのゲームをごまかしたり、軽んじたりするようなことは決してしない」と続けた。

 また、現在の心境について「完全に打ちのめされている。チームメートと一緒に戦うフィールド以上に私が望む場所はどこにもありません」とつづり、MLBの処分を受け入れる意思を示した。

 元メジャーリーガーを父に持つタティスは2019年、20歳の若さでメジャーデビュー。3年目の昨季は42本塁打を記録し、ナ・リーグの本塁打タイトルを獲得。MVP投票では3位に入った。昨年2月に14年3億4000万ドル(約454億円)の超大型契約を結んだ。

 さらなる飛躍が期待されたが、今季春季キャンプ前にオートバイ事故で左首を骨折し、開幕から欠場。リハビリのため今月6日からマイナー2Aの試合に出場し、メジャー復帰間近と見られていた。

 パドレスは今月2日のトレード締切日にナショナルズとの大型トレードで23歳の強打の外野手ソトを獲得。同じドミニカ共和国出身で同級生コンビの活躍が注目されていた。

 MLBの発表を受け、パドレスは声明を出し、「私たちは驚きとともに非常に落胆しています」などと記した。

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