大谷翔平 敵軍投手の気遣いにサムズアップ 交錯のゴンザレス「お互い無事で良かった」

 「マリナーズ6-3エンゼルス」(7日、シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・指名打者」で出場し、五回に左前打を放って2年連続、3度目の100安打到達。三回の打席に入る前にマリナーズの投手と交錯し、左足を踏まれるアクシデントに見舞われながらもフル出場し、4打数1安打だった。

 ぎこちない走塁フォームが痛みの大きさを物語っていた。五回2死、ここまで2打席無安打の大谷が、左腕ゴンザレスにカウント2-2と追い込まれながら外角低めカットボールをバットを伸ばしてとらえた。打球は内野陣が右へ寄るシフトでがら空きになった三遊間を抜けてレフト前に達した。

 今季106試合、455打席目での100安打到達。19年の92試合367打席には及ばなかったが、安打数を2年連続で大台に乗せた。

 観客席が騒然となったのは三回の打席だ。1死二塁。前を打つ1番ウォードの左前打で二塁走者のゴンセリンが本塁に突入した。ネクストサークルにいた大谷は自軍走者に本塁返球のコースや滑り込むタイミングを知らせるためにホームベースへ近づくと、べースカバーに入ろうとしたゴンザレスと交錯。相手の右足が自分の左足の甲にのった。左腕はその場で転倒し、大谷は顔をしかめてその場で何度も飛び跳ねた。

 「彼の足を踏みつぶしてしまった」、「かなり激しく踏んでしまった」。試合後のゴンザレスがそう表現した接触シーン。「僕たちはどっちもプレーに集中していて相手のことを見ていなかった。しかも2人の間に球審がいて、視界を遮っていたので全く気付かなかった」と説明した。

 2人の状態を確認するため、試合は一時中断。ゴンザレスは「交錯した後に大丈夫?って聞いたら彼は僕に向かってサムズアップをした。お互い無事で運が良かった」と、大谷とのやり取りを明かした。

 2日後のアスレチックス戦に先発登板が決まっている大谷。初の10勝と、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」を懸けたマウンドへの影響が心配されるが、七回の打席前にベンチ内で大谷本人に状態を確認したネビン監督代行は「スパイクで少し足の甲を踏まれただけ。大丈夫だ」と言い切った。

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