エンゼルス・大谷 104年ぶりW2桁に王手 4戦連続2桁K&2打点また連敗止めた

 「エンゼルス7-1アストロズ」(13日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が13日(日本時間14日)、アストロズ戦に「1番・投手兼指名打者」でフル出場。投手としては6回4安打1失点で自身6連勝となる9勝目を挙げ、球団では1977年のノーラン・ライアン以来2人目、日本選手では95年の野茂英雄以来の4登板連続2桁奪三振を記録した。打者では二回に2点適時三塁打で自身を援護し、チームの連敗を5で止めた。昨季は1勝届かなかった、1918年にベーブ・ルースが達成した「2桁勝利、2桁本塁打」の偉業に王手をかけた。

 狙いを定めて獲物を仕留めた。2点リードの六回2死一塁。大谷がこの日最速161・9キロの直球から一転、136・5キロのスライダーで最後の打者を凍りつかせ、右こぶしを握って雄たけびを上げた。

 「終わりが見えている時はバットに当てさせないのが一番(アウトの)可能性としては高い。もちろん、狙いにいきます」

 米通算50登板目はチーム5連敗で臨んだ前半戦最後のマウンドだった。相手は同じ地区の首位を独走するアストロズ打線。緩急スライダーを軸に160キロ超の直球と130キロ前後のカーブ、宝刀スプリットを織り交ぜ、狙い球を絞らせなかった。

 四回こそ1点を失い、6月9日から続いていた連続自責0イニング記録が32回で途切れたが、その直後に連続三振で流れを渡さない。六回、先頭をカーブで見逃し三振に仕留め、4戦連続10奪三振をマークした。ライアンと野茂、日米の奪三振王に並ぶ偉業。「すごく光栄なことですし、もっともっと続けられるように頑張りたい」と言った。

 バットでは1点リードの二回2死一、二塁から右翼線三塁打で2点をたたき出して自身を援護。エ軍の投手では72年のライアン以来、50年ぶりの三塁打。大リーグ公式サイトによると、打点が公式記録となった1920年以降、1シーズンで1試合2桁奪三振&2打点以上を3度記録したのは大谷が3人目だという。記録ずくめの試合となった。

 6登板6連勝は自身初。その間の防御率は0・45で58個の三振を奪い、チームの連敗を5度も止めた。敵将ベイカー監督も「彼はオールスター選手ではなく、メガスター選手だ。トップクラスの打者であり、トップの投手でもある」と最大級の賛辞を贈る。

 昨季に並ぶ自己最多タイの9勝目。ルースが1918年に達成した偉業にあと1勝に迫った。104年ぶりの偉業。新たな伝説が生まれようとしている。

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