鈴木誠也2戦連発 「4番・右翼」でマルチ3打点大暴れ!
「ブルワーズ3-8カブス」(5日、ミルウォーキー)
全力疾走した前日のランニング本塁打とは一転し、カブス・鈴木は悠然とダイヤモンドを一周した。同点に追い付いた直後の五回1死二塁だ。反動で捕手側に体が傾くほど、初球を強くはじき返して貴重な勝ち越し6号2ラン。「(球種を)狙いながら振りにいけたので、あそこに飛んでいったと思う」と笑った。
照準を定めていたツーシームが内角へ。見逃せば確実にボールだったが、軸足への重心は維持したまま左足の着地点を少し開かせて対応した。ライナー性の打球は切れずに左翼ポール際へと消え「何とかフェアゾーンに入ってくれて良かった」と余韻をかみしめた。
六回2死二塁は左手一本でちょこんと合わせ、左前適時打。冷静に相手の得意球を分析し、またも狙っていた球種を仕留めた。
「4番・右翼」でフル出場し、勝利に貢献。故障から復帰後は2試合続けて大暴れとなったが、気が緩む様子はない。「また相手投手も対策してくる。自分もなるべく早く対応できるようにしたい」と表情を引き締めた。