大谷13K 2日連続自己最多更新 1試合8打点翌日に奪三振“ショウ・タイム”

 「エンゼルス5-0ロイヤルズ」(22日、アナハイム)

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が22日(日本時間23日)、ロイヤルズ戦に「2番・投手兼指名打者」でフル出場。投手としては自己最長タイの8回、今季最多の108球を投げ、2安打無失点で6勝目。前夜は1試合8打点をたたき出した右腕が、メジャー自己最多となる13奪三振の快投で、3登板連続で連敗ストッパーの役割を果たした。

 志願して続投した八回を最高の形で締めた。今季最多の108球目。外寄り高め132キロのスライダーで相手打者を凍りつかせると、大谷が右こぶしを力強く握り、雄たけびを上げた。

 自己最多13Kの奪三振ショー。「ブルペンで(救援投手が)つくっていると聞いていましたし、なにかあれば任せることができたので、一人一人に出し切ることを考えていました」。完全燃焼のマウンドだった。

 立ち上がりは、無死一、二塁のピンチで通算300個目の三振を記録して勢いに乗った。二回と四回は3者連続三振。5イニング、69球で10三振を奪ってみせた。

 配球がさえた。最速160キロの直球を26球に抑え、スライダーを46球も投げた。見せ球のカーブを途中から決め球にする柔軟性。若い打者が並んだロ軍打線を翻ろうした。

 指名打者で出場した前日の試合は2本塁打を含む1試合8打点。2夜連続で自己記録を更新する“ショウ・タイム”で本拠地を熱狂させた。1シーズンで8打点以上と13奪三振以上を記録したのは史上初の偉業。ネビン監督代行は「なんて日だ。本当に素晴らしい」と感嘆の声を上げた。

 9日のレッドソックス戦で球団ワースト連敗記録を14で止めた。この日で、3登板連続となる連敗ストッパーの役割を果たした。「なかなかきついですけど、やりがいを感じてしっかりと仕事できたのはよかった」。二刀流エースが充実感いっぱいの表情を見せた。

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