大谷 MLB100号で米中継局が日本語絶叫「スゴイ!」松井超え日本人最速大台到達
「アスレチックス4-3エンゼルス」
「アスレチックス1-9エンゼルス」(14日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)がダブルヘッダー2試合にいずれも「3番・指名打者」でフル出場。午後1時開始の1試合目に4打数2安打1四球で今季10度目のマルチ安打をマークすると、終了2時間後の午後6時40分開始の2試合目は五回にメジャー通算100号となる7号2ランを含む5打数1安打2打点。打率を・255とした。チームは第1戦を抑えイグレシアスのサヨナラ被弾で落としたが、第2戦はウォードの満塁弾と大谷の100号記念弾などで大勝した。
「オオタニサン、スゴイ!」。エンゼルスの中継局の実況が放送ブースから日本語で叫んだ。第2戦の五回。初回の打席で併殺打を喫するなど、2打席無安打で迎えた大谷が右腕オラーの初球、やや内寄り150キロシンカーを完璧にとらえた。
初速177キロ、飛距離127メートル。打撃感覚の良さを証明する中堅左への豪快な7号2ランはメジャー100本目のメモリアル弾。ベンチに戻ると今季からチームの儀式となっている白いカウボーイハットを目が隠れるほど深くかぶせされ、満面笑みを浮かべた。
日本選手では07年の松井秀、12年のイチローに続く、10年ぶり3人目の大台到達。大リーグ公式サイトにある大谷の通算出場試合459は投手に専念した15試合が含まれたもの。それでも松井秀の636試合を大幅に更新する、文句なしの日本人最速記録だった。
大谷にとってこの日のダブルヘッダーは昨年8月10日のブルージェイズ戦以来。前夜は4打数無安打に抑えられた背番号17は第1戦の三回に内角球を右翼線二塁打にすると、続く五回の打席は外角球をバットの先で捉えて左前打。3戦ぶり、今季10度目のマルチ安打を記録した。
エンゼルスはダブルヘッダー1勝1敗で貯金10。ア・リーグ西地区の首位アストロズをゲーム差なしで追走している。