エンゼルス・大谷 今季11冠 最強DHの称号「エドガー・マルティネス賞」初受賞
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が29日、今季最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を受賞した。1973年に創設された表彰で、日本選手で初受賞となった。これで今季は11冠。エンゼルスからの受賞も史上初となった。
投打にわたる歴史的な活躍で各賞を総ナメにしてきた大谷が11個目のタイトルを手にした。満票で獲得したア・リーグMVPとの同時受賞は創設49年目にして初。同賞を歴代最多の8度獲得したデービッド・オルティス(レッドソックスなど)さえも成し得なかった偉業だ。
今季の大谷は4年目で初めて一度も負傷者入りすることなく、シーズンを完走。打者で155試合に出場し、メジャー3位の46本塁打、100打点、26盗塁。強打者の指標でもあるOPS(出塁率+長打率)・965はリーグ2位だった。
DHとしては選手間投票による「ア・リーグ最優秀野手」、日本のベストナインにあたる「シルバースラッガー賞」、「オールMLBファーストチーム」に続く4つ目のタイトル。『最強DH』の名をほしいままにした。
「選手としてここからピークを迎える、5から7年ぐらいは勝負の年じゃないかなと思うので、日々、もっともっと頑張りたい」
大谷がそう話したのはMVPに輝いた18日のことだ。自分を信じ、鍛錬を積めば、結果はおのずとついてくることを知っている。
MLBや全米野球記者協会などが選出する、今季の主な賞の発表はこれが最後。両手では数え切れないほどの勲章を手に、大谷はすでに来季に向かって動き始めている。