「エンゼルス－アスレチックス」（２０日、アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２７）が「２番・投手」で投打同時出場。メジャー自己最長タイとなる８回を投げて５安打２失点、１０奪三振の好投で降板したが、味方の援護はなく１０勝目はならなかった。ベーブ・ルース以来１０３年ぶりの２桁勝利＆２桁本塁打はお預けとなった。

　右肘の張りのため、１７日（日本時間１８日）の登板を回避していた不安を見せない好投だった。この日はスプリットを多投して、三振の山を築いた。だが、三回に先頭の８番ゴームズに中越えソロを被弾。四回１死から６番チャプマンに中越えソロを打たれた。いずれも抜けたスライダーを打たれた２発に泣いた。

　三回２死二塁の場面では３番オルソンに申告敬遠。メジャー４年目、のべ７１２人目の打者に対して初めての申告敬遠だった。八回は３四死球で１死満塁のピンチを招いたが、５番ローリーを遊飛、１発を浴びている６番チャプマンに対し、この日１０６球目にして最速の１５９キロを計時。最後はこん身のスライダーで空振り三振に仕留めガッツポーズを披露した。

　だが、打線はアスレチックス先発モンタナに沈黙。三回に１番マーシュが二塁打を放ったのみの１安打に抑えられて試合は進む。

　大谷は初回１死走者無しで四球。三回２死二塁からは今季１３個目の申告敬遠で歩かされた。先頭打者として打席に立った六回は、セーフティーバントを試みたが、一塁で間一髪アウトとなった。

　八回の第４打席は２番手ディークマンの前に空振り三振に倒れた。この日は２打数無安打２四球。打率を・２５７とした。

　本塁打王を争うゲレロ（ブルージェイズ）、ペレス（ロイヤルズ）はこの日は本塁打はなかった。１位のゲレロは４６本、ペレス４５本。大谷は４４本で２人を追っている。